カーリースは一般的に契約前に審査があります。審査の仕組みや通るための対処法を事前に学んでおきましょう。
カーリースを検討しているけれど、審査に通るか心配…と不安を抱えていませんか?本記事では、カーリースの審査に関する基本的な仕組みや見られるポイント、審査に通りやすくするコツを初心者向けにわかりやすく解説します。
審査が通るか不安な方は、この記事で通りやすくするコツを紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- カーリース審査の基本的な仕組みと見られるポイント
- 審査に落ちるケースを紹介
- 審査に通りやすくするための対処法を具体的に5つ紹介
カーリース審査とは?
ほとんどのリース会社では契約前の審査があります。カーリースはリース会社が車両を利用者に貸し出し、利用者は月々のリース料金を支払う仕組みです。
クレジットやローン審査と同じく、リース会社は貸し出す側としてのリスクを回避するため利用者がきちんと支払いできるかどうかを事前にチェックするため審査をおこなっています。
審査基準は各リース会社で異なり、どの会社でも詳細なチェック項目は公表されていませんが、一般的に以下のようなポイントで審査されていると考えられます。
次に審査の通りやすさはカーローンと比較してどうか確認していきます。
カーローンの審査と何が違うか比較
カーリースは、自分で車を購入せずにリース会社から車を借りて利用するサービスです。一方で、カーローンは銀行などからお金を借りて車を購入する方法です。
まずは両者の違いを簡単に比較してみましょう。
比較項目 | カーリース | カーローン(銀行など) |
---|---|---|
車の所有者 | リース会社 (契約者は車を借りる) | 購入者本人 (自分の所有物) |
支払い方式 | 毎月リース料を支払う | 毎月ローン返済額を支払う |
審査の厳しさ | 一般的にローンよりも通りやすい | リースよりも厳しめ |
契約期間が終わるとどうなるか | 車を返却 | ローン完済後は車が自分のもの |
契約者が長期間にわたって月々支払いができるかどうかを見極めるという点では、カーローンと共通しています。
何が違うかというとカーリースでは契約満了時に車を返却するのが基本であり、リース会社が車の所有者です。そのためリース会社は、契約中に支払いが滞れば車を引き揚げることができます。このようにカーリースは車そのものが担保になる仕組みがあるため、カーローンに比べるとカーリースの審査はやや通りやすい傾向があります。
では、実際に審査でどのようなことを見ているのかを次に解説していきます。
審査で見られる主なポイント3つ
繰り返しになりますが、審査基準は各リース会社で異なり、どの会社でも詳細なチェック項目は公表されていません。あくまで一般的な審査の視点として解説していきます。
カーリースの審査では、「この人は契約期間中ずっとリース料を支払えるか?」という観点で総合的に判断されていると推測しています。
具体的にどんな項目がチェックされるのか、主な3つのポイントを押さえておきましょう。
①:収入や雇用状況
安定した収入があるかが重要視されます。年収の額だけでなく、職業や雇用形態(正社員・契約社員・パート等)、勤続年数なども確認されます。長く同じ職場で働いているほど「今後も安定して収入を得られる」とみなされ、審査では有利になります。
②:信用情報(クレジットヒストリー)
過去の借入やクレジットカード利用の履歴もチェック対象です。これは信用情報機関に登録された個人の金融取引の記録で、いわばお金の「通信簿」のようなものです。
過去にクレジットカードの支払い延滞やローンの滞納、債務整理(いわゆるブラックリスト)などがあると、「将来も支払いが滞るかも」と判断されて審査に不利になります。
③:現在の他の借入状況
他に多額のローンや借金を抱えていないかも確認されます。すでに住宅ローンやカードローンなど毎月の支払いが多い場合、新たにカーリースの支払いを追加しても大丈夫か慎重に見られます。他の借入が多すぎると返済負担が過剰と判断され、審査に通りにくくなるでしょう。
審査基準の詳細はリース会社によって異なりますが、基本的には収入の安定性と信用情報を見ています。
実際に自分が審査に通るのか不安ですよね、ここからがこの記事の見どころです。
審査に落ちるケース紹介とその原因
では、どんな場合にカーリースの審査に落ちてしまうのでしょうか。初心者の方がつまずきやすい、よくある理由を確認してみましょう。
ケース①:収入が低い・雇用が不安定
年収が低い場合や、アルバイト・パートなど収入が安定しない働き方の場合、審査に落ちやすくなります。一般に「年収が約200万円未満だと厳しい」といわれています。
収入が少ないと支払い能力に不安があると見なされます。また、転職したばかりで勤続年数が極端に短い場合も「仕事が安定していない」と判断され、年収が十分でも審査で不利になることがあります。
ケース②:クレジットヒストリーに問題あり
過去にローンやクレジットカードの支払いで延滞・滞納があったり、自己破産や債務整理をした履歴が信用情報に残っていると、審査通過は難しくなります。いわゆる「金融ブラック」の状態では、リース会社から信用面で敬遠されてしまいます。
ケース③:他の借入れが多い
申込時点ですでに多額のローン残高や借入があると、「これ以上支払いの負担を増やせない」と判断されます。特にクレジットカードのリボ払いやキャッシングなどで毎月の支払いがかさんでいる場合は要注意です。他の支払いが滞った記録があるとさらにマイナスになります。
上記のような要因があると、リース会社から「月々の支払いを続けられないリスクが高い」と見なされ、審査に落ちてしまうことがあります。
これを見てより審査に対して不安になった方もいるでしょう。でも安心してください、対処方法を事前に知っておくことで審査に通りやすくなります。
審査に通りやすくするための対処方法5つ
カーリースの審査に不安がある方でも、事前の準備や工夫によって通過できる可能性を高められます。ここでは、審査に通りやすくするための対処方法を紹介していきます。
①:信用情報を確認し、必要なら改善する
まずは自分の信用情報を把握しましょう。過去に延滞や金融事故がないか、信用情報機関(CICやJICCなど)に情報開示を請求して確認できます。万一誤った記録があれば訂正を依頼し、未払いのものがあれば解消しておきます。スマホの分割払い(通信料金)の滞納なども見落とさないように注意しましょう。
②:収入証明を準備する
安定した収入を示せる書類(源泉徴収票や給与明細、納税証明など)を用意しておくと安心です。リース会社によっては提出を求められる場合もあります。自営業者やフリーランスの方は確定申告書の控えなどで安定収入を示せるように準備しましょう。
③:他の借入をできるだけ減らす
新たにカーリースを契約する前に、可能な範囲で他の借入を整理しておきましょう。例えばクレジットカードのリボ払いやローン残高を減らす、不要なカードローンを完済するといった対策です。借入が減ればその分月々の支払い余力が生まれ、審査でも好印象となります。
④:無理のないリースプランを選ぶ
ご自身の収入に対して余裕をもって支払える月額料金のプランを選ぶこともポイントです。高額な車種や短期間の契約だと月額が高くなり審査ハードルも上がります。予算内で負担の少ない車種・契約期間を選べば、リース会社も「支払い続けられそう」と判断しやすくなります。
⑤:連帯保証人を立てる
専業主婦(主夫)の方など、自身に収入がない場合や収入面で不安がある場合は、配偶者など安定収入のある方を連帯保証人にお願いできると審査に通りやすくなります。保証人が支払い能力を補完してくれるため、リース会社も安心です。
これらのポイントを実践すれば、審査通過の可能性を高めることができます。要はリース会社に「この人なら問題なく支払ってくれそうだ」と思ってもらえるよう準備をしておくことが大切です。
まとめ
カーリースの審査について、基本から落ちるケースとその対処方法まで解説してきました。初めてカーリースを利用する方にとって審査は不安なものかもしれませんが、重要な点を押さえて準備すれば必要以上に心配することはありません。
- カーリースの審査はカーローンと同様に支払い能力を確認するために行われるが、車が担保になる分カーローンよりは通過しやすい傾向がある。
- 審査では主に「収入の安定」と「信用情報」がチェックされ、収入が低すぎたり信用情報に傷があると落ちる原因になりうる。
- 事前に信用情報を確認し、収入証明の用意や他の借入整理など対策をしておくことで審査通過率を上げられる。
- 審査が比較的優しい会社もあるが契約内容をよく確認し、自分の予算に合った無理のないプランを選ぼう。逆に「審査なし」など甘い言葉には注意し、信頼できる会社を選ぶことが大切。
ポジティブに捉えると、審査を受けることで月々の支払い能力に無理がないことを証明してもらえるので、契約後も維持費に困ることなく生活できるはずです。
審査も含めて安心して利用できるカーリースを見つけて、あなたのカーライフを楽しんでください。